銀鱗会、素材料理教室“特別編”開催

2020年10月29日

ペットボトルのフタを使ったウロコ取りをはじめとするカサゴの下処理に挑戦する参加者

 東京・豊洲市場の水産仲卸有志を中心につくる文化団体、NPO法人築地魚市場銀鱗会(粟竹俊夫理事長)は24日、2019年度事業として手掛けながら新型コロナウイルス感染拡大の影響で最終回の第3回ができずに中断していた「素材と仲良くなる料理教室」の特別編をうたった料理教室を、豊洲市場内の管理施設棟1階調理室で開いた。感染防止策を講じつつ、アクアパッツァの実演を紹介。参加21人はメイン食材のオニカサゴの下処理まで体験した。

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 全員がマスクやフェースガードを着用して臨んだ。ソーシャルディスタンスを意識し、できるだけ密に集まる機会を減らすよう進行。「素材と仲良くなる料理教室」と同じく講師を務めた料理研究家の奥田ここさんによる南イタリアの漁師料理の実演を教室に備え付けられたモニター越しに観察した。サポートに回った福地享子銀鱗会事務局長が、奥田さんが処理したヒレやエラ、調理途中のフライパンなどを手に参加者の着席する9つの調理台へ順に見せて回った。[....]