金子産業のマグロ大型給餌船第85福丸、椛島で披露

2017年8月9日

安全祈願祭で地元住民にお披露目される第85福丸(主催者提供)

 魚類養殖、飼料・加工品製造販売などを事業展開する日本水産のグループ企業・金子産業(佐賀県唐津市、金田進社長)が新造したマグロ用大型給餌船・第85福丸(19トン)が完成、安全祈願祭が5日、五島市のJF五島ふくえ漁協奥浦支所前の岸壁で行われた。

 第85福丸は投餌器4台を装備。冷凍餌28トンを積載し、一時間当たり8トンを給餌する同社最大級のマグロ大型給餌船。昨年4月五島に新設した椛島クロマグロ養殖漁場で生産した人工種苗を池入れし、成長段階に合わせ日本水産が開発した配合飼料や、解凍サバを適正かつ効率的に給餌する。

 同社は6か所でクロマグロ養殖漁場を展開。昨年新設した椛島漁場(50メートル円形イケス×7基)で約2万尾を養殖し、2019年度にクロマグロの初出荷を目指す。

 安全祈願祭には野口市太郎五島市長、熊川長吉JF五島ふくえ漁協組合長、金田社長ら約30人が出席。金田社長は「大型給餌船の新船建造は30年ぶり。将来は椛島、奥浦を合わせた五島全体で現在の3倍の460トンの養殖生産を目指したい」とあいさつし、出席者全員での完成を祝った。[....]