野上新農水大臣、「政策改革」前面に

2020年9月18日

会見する野上新大臣

 菅義偉新内閣で就任した野上浩太郎農林水産大臣は17日、同省内で就任会見を開き、農林水産業を「国民に食料を安定的に提供し、食品産業や関連産業とともに地域を支えている」と位置付けたうえで、「潜在力を最大限に引き出し、成長産業化を支えるために農林水産業の改革を着実に推進する」と述べ、漁獲証明制度の法制化などを事例に挙げながら改革色を前面に押し出した。今後は新型コロナウイルス感染症対策と併せ、改革を通じて「地域活性化、食料安全保障の強化、食料自給率の向上に努める」と意気込んだ。

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 水産関係では資源管理について質問された。野上新大臣は「12月に施行される改正漁業法においては、資源評価などに基づき最大持続生産量(MSY)もとにした新たな管理を進める。漁業発展につなげるため今後の目標とロードマップを公表し、パブリックコメントも求めている」と説明。「漁業者をはじめとした関係者の協力と理解を得ながら実証していく」と答えた。[....]