道赤潮被害で国に緊急要請

2021年10月13日

オール北海道からの要請書を手にする金子大臣(前列右から4人目)。その左は鈴木知事、右へ伊東衆院議員、川崎道漁連会長

  鈴木直道北海道知事と道の太平洋沿岸の4市町長、北海道漁連の川崎一好会長らは12日、東京・霞が関の農林水産省を訪問し、金子原二郎大臣と、中村裕之・武部新両副大臣に対し「北海道太平洋沿岸における漁業被害に関する緊急要請」を行い、ウニや秋サケなどの大量斃死を招いている甚大な赤潮被害への早期対応を訴えた。金子大臣は「現地に派遣した水産庁職員から大変な被害状況と聞いている。まず第一に原因究明を北海道庁とともに早急に行う」と約束した。

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 9月中旬以降、北海道の太平洋沿岸域で発生した赤潮は、過去に例がない規模に拡大。定置網内の秋サケや漁港内で養殖していたサクラマスがエラを白くして酸欠で死亡したり、海底で大量死したウニの一部が海岸に打ち上げられたりといった被害が生じている。[....]