道ホタテ28年ぶり25万トン、主力2産地で減産続く

2017年4月18日

 北海道漁連のまとめによると、平成28年度の北海道産ホタテ水揚げは前年度比22%減の25万8500トンとなった。オホーツクが低水準にとどまり、噴火湾地区も斃(へい)死と台風被害により大減産となったことで昭和63年度以来28年ぶりに25万トン台に沈んだ。平均単価は11%高のキロ307円と300円を突破、金額(概算)は800億円弱と1割方減少した。

 オホーツクは北部の稚内が前年を上回ったものの、南部の北見は25%の減産で、両地区合計は10%減の18万4400トンと20万トンを割った。26年冬の大型低気圧の影響により、それまでの30万トンレベルから一転、2年連続で低水準にとどまった。

 噴火湾は昨年夏の稚貝の大量斃死、台風の連続襲来という「ダブルパンチ」により、函館56%減、室蘭57%減と大きく減少した。根室地区も低気圧被害や、貝の生育不振により18%のマイナス。 日本海側の留萌は75%増、小樽は18%増と増産となった[....]