道ニシン漁、小樽・石狩でまとまりようやく始動

2020年1月30日

 遅れていた北海道日本海沿岸ニシン漁が、ようやく活気づいてきた。JF小樽市漁協では28日に370箱(約5キロ詰め)が水揚げされたのに続き、29日も880箱(同)とまとまりをみせた。

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 同漁協では例年同様、1月11日から水揚げが始まったものの、その後は「ずっと駄目」(同漁協)で魚群の来遊が遅れていた。昨年も初のまとまりが20日と遅めのスタートだったが、今期はそこからさらに1週間ほど後ろ倒しとなった格好だ。

 もう一つの主力産地であるJF石狩湾漁協も漁期入りが昨年より6日遅い1月26日と、始動が遅れた。漁期開始日は例年、ニシンの卵の熟度を見て判断するが、今年は先週まで「(始期判断のための)サンプルも獲れない」(同漁協)状況が続いていた。[....]