赤潮で全滅の養殖トラフグなど再起へ、広がる応援資金調達

2020年11月27日

赤潮被害を受けたトラフグ

 山口県の下松市笠戸島で島のレモンを混ぜた飼料を与えブランディングしていた「レモン笠戸ふぐ」を含めた養殖トラフグが赤潮の被害で全滅し、笠戸島エールプロジェクト(山口県下松市、東風浦朋子代表)は再起を目指し20日からクラウドファンディング(CF)をスタートさせた。鹿児島県のJF垂水市漁協でも新型コロナウイルスの影響で行き場を失ったカンパチの応援にCFを活用するなど、一般からの応援資金で復活を目指す事例が増えてきている。

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 笠戸島では約9万尾のフグを養殖していたが、今年9月中旬に発生した赤潮で今年と来年出荷分が全滅してしまった。

 20日に始まったCFでは来年1月5日までの間に600万円の資金を集めることを目標としている。リターンにはフグの刺身やフルコース、笠戸島の季節の活〆鮮魚セット、「獺祭」、笠戸島でのアクティビティーなどを用意。集まった資金を元手に赤潮被害に遭った各漁業者のうち[....]