豊洲/一部セリ屋外、立入規制を強化

2020年4月15日

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 東京・豊洲市場は13日から、日々のセリにおける新型コロナウイルス感染症への対策を一段階強化した。閉鎖型施設内で「3密(密閉・密集・密接)」の条件が揃うのを避けることで、セリ人やセリ参加者の健康確保と、市場機能維持の両立を目指す。活魚セリは屋外で実施するほか、鮮魚などの屋内でのセリもスペース確保を十分に行い、マスク着用を従来の推進から義務化へ厳しくする。立ち入り制限もさらに強化する。

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 全国の卸売市場をみると札幌市中央卸売市場のように、すでに移動セリの実施を取りやめて相対取引に移行した市場もある。ただ、首都圏市場に生鮮水産物の供給で中心的役割を果たす豊洲市場では、物量が大きいうえに建値市場(他市場で取引の参考にされる価格を形成する力のある市場)の性格を色濃く残しているため、市場機能のうちでセリが果たす評価機能を、現時点では停止しない解決策を探っている。[....]