2019年3月27日
東京・豊洲市場が間もなく、開場から半年を迎える。混乱を最小限に抑えるという当初の目標を達成し、日常業務も落ち着きをみせ始めた今、将来の礎を築くために動く段階にきている。関係者にリレーインタビューした。初回は水産卸の全国団体会長を務める大都魚類?の網野裕美社長
◇問い/豊洲でのビジネスの調子はいかがですか。
◆網野社長/不安定な国内の漁獲量と、輸入冷凍魚の高騰・減少といった外的要因に苦しめられてはいるものの、移転したことに伴うマイナスはほぼないとの認識だ。
現状では量販店・スーパーなどで豊洲を仕入れ拠点として集約するところが出てきている。閉鎖型・低温化された場所でまとめて仕入れることができると分かれば集約するという決断はしやすい。
◇問い/市場内の物流の時間帯が変化しましたね。
◆網野社長/閉鎖型・低温管理の施設ゆえ、産地からの荷を24時間受けられる。異論もあるものの、共同物流会社の豊洲物流?により入荷を一元化した点も大きいのではないか。
◇問い/そんな中で貴社の今後の経営方針を教えてください。
◆網野社長/本支社連携を今まで以上に強化していこうと号令をかけた。[....]