豊洲市場地下ピットにコンクリ打ち、追加工事本格始動

2017年12月20日

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マシンハッチ脇で作業するミキサー車とポンプ車

 土壌汚染問題で法令上の安全の確認に続きさらに安全性を高めるため専門家会議の提言に基づいて行う追加対策工事が18日、東京・豊洲市場で始まった。本格着工初日でコンクリート床と砕石層が混在する5街区(青果棟)地下ピットの床面に、コンクリートを流し込む作業が報道陣に公開された。

 15日までに落札された追加対策工事8件のうち11月15日に開札され鹿島建設?が落札していた約4・2億円分で、5街区地下ピット床面をコンクリートで覆い揮発性物質の侵入を防ぐ工事。

 地下ピット床面の段差部分にコンクリートを流し込み、表面を10センチ厚に統一。その上から、時間経過によって起きるひび割れを抑えるよう品質に配慮した15センチ厚のコンクリートで覆い遮蔽(へい)する。面積約3万平方メートル、使用コンクリートは6500立方メートルになる。

 東京都の谷内加寿子新市場整備部建設技術担当課長は「第1段階は12月中をめどに終える。第2段階は2月ごろに着手する」と見通しを述べた。工事は来年4月ごろまでにほぼ終わる予定だが、谷内課長は「5街区地下ピットだけで4種類の工事が入るため工程調整を融通しながら進めることになる」と、専門家会議の確認も含め7月末までに完了予定の全体を意識して話した。[....]