豊洲卸12月/需要弱く前年の8割水準

2020年12月18日

 東京・豊洲市場が勝負の年末に売り上げを稼げていない。新型コロナウイルス感染拡大第3波の本格化で都内飲食店に時短要請が出たことにより需要が弱まり、特種(寿司種)や活魚が「前年の5割程度」に低下。ある卸は12月前半終了時点で「前年実績の8割程度の販売金額」と嘆く。ここに「Go To イート」食事券の新規発行一時停止延長に加え、「Go To トラベル」東京着の新規予約停止が追い打ちとなっている。

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 東京都中央卸売市場の取引情報によると、12月1?15日の一日の卸売販売数量は2020年が1391トンで、19年(1492トン)との比較で7%減と、減少幅は大きくなかった。大物(マグロ)に至っては151トンで19年(147トン)の3%増と、前年超え水準にある。下げ幅が最も大きい活魚も34トンで19年(43トン)の19%減止まりとなっている。[....]