豊洲仲卸/高級魚介類の消費アップへ、マグロ食べ放題を後押し

2021年4月8日

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2000円で国産天然クロマグロ寿司が食べ放題

 東京・豊洲市場の仲卸は、新型コロナウイルスの影響で取引先となる飲食店の経営不振が続く中、あの手この手で自慢の高級魚の消費を高めようと躍起になっている。

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 豊洲のマグロ仲卸「大花」の協力を得て、神奈川県や東京都内で寿司店「祭ずし」を展開する大商物産(本社・川崎市)は3月下旬から、2000円(税込み)で国産天然クロマグロの寿司を食べ放題にする企画を開始した。

 緊急事態宣言の解除を機に「おいしいマグロを安く、たくさん食べてもらいたい」という同社の思いに、「コロナ禍で厳しい経営を続ける寿司店を応援したい」という大花が、豊洲でセリ落とした高級マグロを採算度外視で納品。低料金の食べ放題が実現した。

 ネタは大トロや中トロ、赤身などで、制限時間2時間。これまで40個以上食べた客もいたという。食べ放題は、今月18日まで実施する予定。大商物産の大城啓護副社長は「マグロ以外にも豊洲のおいしい魚介はたくさんあるので、よかったらほかのネタも食べてほしい」とPRする。[....]