豊洲は将来の日本の中核、小池知事単独インタビュー

2018年9月13日

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「豊洲ブランドの早期確立を」などとインタビューに答える小池知事

 世界一の水産市場で、日本の生鮮水産物の物流網の“心臓”として機能してきた東京・築地市場が10月11日、中央区築地に別れを告げ、江東区豊洲へ移転する。13日に現地で記念式典と祝賀会が催される。市場開設者である小池百合子知事に豊洲市場について8月下旬、インタビューした。
 ◇問い/就任から2年。豊洲移転プロジェクトに対する現在の考えをお聞かせください。
 ◆小池知事/豊洲市場をはじめとする移転プロジェクトには、環境大臣(2003?06年)のころから注目してきた。都知事になって以降、いったん立ち止まり確認作業をする中で当時の計画のさまざまな問題が分かってきた。できるだけ情報の公開に努め、各種の会議をオープンにしたうえで議論してきた。「豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議」(座長・平田健正放送大学和歌山学習センター所長)によって豊洲市場の安全性を万全にするため追加対策工事をご推薦いただいた。先日、安全宣言を行わせていただいた。現状の検証と必要な対策、そして確認という一連のステップをオープンに行ってきたことで、市場移転に関わる問題の議論も活発に行われたし、都民の皆さまの理解を深めることができた。これまでの2年間は必要な時間だったと考えている。
 ◇問い/移転完了後、都として豊洲市場をどのように運用していきますか。
 ◆小池知事/将来の日本の中核市場として育てていく考えに変わりはない。それを実現するためには、都と業界の協力関係がベースになる。高度な品質・衛生管理や、効率的な物流を確保しなければならない。築地市場で培われてきた目利きの力などのソフト面を、豊洲市場でも十分発揮してほしい。[....]