豊洲、業務筋委縮で活魚の販売不振

2020年4月13日

 7都府県に緊急事態宣言が発令され、初めての開市日となった9日の東京・豊洲市場では、ホテル・レストラン・料亭・割烹などの業務筋需要でさらに萎縮が進み、一段と販売状況が厳しさを増している。特に活魚で顕著にみられ「まとまった需要が見込めず集荷に支障が出かねない」と卸担当者は危惧する。また堅調だった量販店・スーパーへの販売でも「『力弱さ』がみられる」という。

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 9日の活魚相場は各魚種ともに続落する形となった。天然活マダイは、休市前の910キロから速報値で436キロに半減したものの、高値はさらに1割続落しキロ5000円となった。前年同日の高値1万円と比べると半値だ。養殖活マダイは9日の中値は850円となり前日の相場を維持したものの、7・2トンの入荷は休市前から2割減った。前年同日の17・8トンの6割減と、入荷量を絞って相場を維持した格好だ。[....]