行動圏拡大でGMS好調

2021年12月23日

 総合スーパー系と食品スーパー系の業界団体による11月統計が21日に出揃った。新型コロナウイルス対策に伴う規制の解除で行動圏が広がったためか、郊外立地の多い総合スーパー(GMS)は総販売額(総売上高)で前年超えとなった一方、住宅地内の食品スーパー(SM)は前年割れの傾向となった。内食需要の落ち着きから、素材系の水産は両統計とも前年に届かず。逆に中食需要増で惣菜の伸びが著しかった。

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 会員企業にGMSが多い日本チェーンストア協会の販売統計(速報)によると、11月度の総販売額は既存店ベースで前年を2・8%上回る1兆868億4390万円となった。

 食料品(既存店前年比1・5%増)は依然として好調で、衣料品(1・2%増)・住関品(0・5%増)も若干持ち直したため、3か月連続の前年超えとなった。[....]