若い人にクジララーメンを、五ノ神水産が数量限定発売

2019年1月23日

五の神水産が限定で売り出した「鯨を喰らって鯨を磨け手揉みらーめん」

 五ノ神製作所(東京・青梅市、伊藤真啓社長)が東京・神田で営業する「鮮魚らーめん 五ノ神水産」は21日から200食限定(売り切れ次第終了)で、「鯨を喰らって鯨を磨け手揉みらーめん」(1350円)と「鯨赤身刺炙り漬け丼」(350円)の販売を始めた。
 政府が商業捕鯨再開を公表した直後の昨年12月末にもクジラを使ったラーメンを限定発売、即日完売した。石井功二郎店舗開発兼全店統括店長は「塩ベースにクジラの皮から出る脂を生かしたラーメンに仕上げた」と解説する。クジラの皮と赤肉を漬けにしトッピングしたほか、塩ベースのスープにトッピングを混ぜると皮の脂身が溶け出し、よりまろやかさとコクが増して太めの麺によく絡む。
 伊藤社長は「鯨肉はやり方次第で広がる素材。若い人がよく食べるラーメンはとっつきやすいので、より多くの若い人たちに鯨肉を知ってもらう機会になるのでは。食文化も含めた形の料理を提供していきたい」と鯨肉を使ったメニューづくりに取り組んでいる。水産物の可能性に着目。エビなどを使った魚介系ラーメンを皮切りに、現在5店舗を運営する。今後、鯨肉を使った料理は神田に全国米麦改良協会が開設した国内産麦のアンテナショップ「むぎくらべ」でも期間限定で提供する予定だ。[....]