色やおいしさ競う、養殖マグロ品評会

2021年3月4日

色みも審査ポイントだ

 日本人のクロマグロ好きは広く世界に知られているところ。資源問題が注目を集める今、持続可能な水産業のためにも養殖クロマグロはなくてはならない水産物だ。そのおいしさを競う品評会が2月20日、東京・渋谷区の服部栄養専門学校で初めて全国規模で開催された。主催は日本水産資源保護協会と海のくに・日本で立ち上げた国産水産物販売促進協議会。新型コロナウイルスの影響を受け、販売が落ち込んだ養殖クロマグロを広く消費者にPRし、品質、生産技術の向上で国内需要の喚起につなげることなどを目的とし、感染対策を施したうえで実施された。養殖マグロの品評会は、長崎県内では2019年まで7回開催されてきたが、全国区で開催されたことはなく業界の注目を集めた。

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 2月20日土曜日。春の訪れを感じさせる晴天のもと、東京・渋谷区の服部栄養専門学校には初開催となる全国区の養殖マグロの品評会に参加するため、業界の関係者が足を運んでいた。[....]