[1072]第3回水産庁漁業取締本部会合の開催について

2019年3月12日

1.漁業取締本部について

 近年、我が国周辺水域における外国漁船による違法操業の問題は、我が国漁船の操業に支障を来すばかりでなく、社会的に大きな注目を集めており、水産庁の漁業取締体制の強化を図ることが喫緊の課題となっております。このような課題に適切に対処するため、2018年1月15日に水産庁長官を本部長とする水産庁漁業取締本部を設置しました。

 また、同年4月1日には、全国の漁業調整事務所に支部を設置し、取締本部長の一元的な指揮の元、取締活動に尽力できるよう体制を強化しました。

2.第三回漁業取締り本部会合について

 2019年1月29日に農林水産省内において、水産庁漁業取締本部の第三回会合を開催しました。

 会合では、水産庁では約55年ぶりの増隻となる新しい取締船(来年3月竣工予定)の船名や配備港の決定、新たな服制の策定、水産庁の取締りを広く周知する広報動画の完成の報告等を行いました。

 さらに各支部・水産庁漁業取締船船長から2018年の漁業取締りを巡る情勢について報告するとともに、吉川農林水産大臣ら出席者の間で今後の取締りのあり方などについて報告および協議を行いました。今後とも適切な資源管理や日本漁船の安全確保のため、漁業取締り活動に尽力して参ります。

3.新造漁業取締船の船名決定および配備先の決定

 第三回漁業取締本部において、約55年ぶりの増隻となる新しい取締船(2020年3月竣工予定)の船名を「白鷲丸(はくしゅうまる)」とし、大和堆にも近い新潟港に配備することを決定しました。

 これに際しては、船名の一般公募を行い、総数686点の応募がありました。応募いただいた船名候補から、同じ名前の船舶が日本国内に多数存在するものや、すでに就役している漁業取締船の名前と発音が似ており混同する恐れがあるものを除外した上で選考した結果、船名は白鷲丸(はくしゅうまる)に決定しました。

 水産庁の漁業取締船には「白」という文字が多く用いられています。この「白」は、「正義」、「真実」を象徴する色として、代々引き継がれています。

4.取締広報動画について

 水産庁の漁業取締り活動を広く紹介するため、漁業取締りの様子をダイジェストで紹介する広報動画を作成しました。水産庁動画ギャラリーのほか、YouTubeのmaffチャンネルにもアップしています。ぜひ、水産庁の漁業取締りに尽力する漁業監督官や漁業取締船乗組員の活躍をご覧下さい。

 以上、今回は第三回水産庁漁業取締本部会合の開催についてお伝えしました。

(水産庁漁業取締室)