[927]第13回日中漁業共同委員会から

2012年7月5日

平成24年4月17日から19日まで、東京において開催された「第13回日中漁業共同委員会第2回準備会合」および、20日に開かれた「第13回日中漁業共同委員会」についてお伝えいたします。

これらの会議では2012年漁期の日中両国の排他的経済水域(以下EEZ)内における相互入漁の操業条件などについて、両国政府への勧告などを行いました。

協議の結果は以下のとおりとなっています。なお、従来の漁期である1月1日から12月31日を、2012年漁期からは6月1日から翌年の5月31日までとしました。

  1. 1.日本のEEZにおける中国漁船の操業条件
    底引網は288隻(前年比20隻減)、漁獲割当量5733トン(398トン減)とし、イカ釣は前年同(漁労船55隻、運搬船3隻、漁獲割当量4141トン)となりました。
  2. 2.中国のEEZにおける日本漁船の操業条件
    巻網は111隻(6隻減)、漁獲割当量8558トン(345トン減)と、底引網は26隻(1隻減)、漁獲割当量621トン(25トン減)と、延縄、曳縄、釣は209隻(13隻減)、漁獲割当量695トン(28トン減)となりました。
  3. 3.暫定措置水域において操業する中国漁船を1万8214隻以内(122隻減)、日本漁船は800隻以内(同)とし、漁獲量の上限努力目標値は中国漁船170万3161トン(8559トン減)、日本漁船10万9250トン(同)となりました。
  4. 4.中間水域の資源管理措置に必要な資料を報告するための準備と交流を行うとともに、資源管理措置の検討・協議を継続することとしました。
  5. 5.その他
    1. (1)両国の取締実務者による協議を次回の共同委員会までの適切な時期に開催する
    2. (2)大型クラゲに関する研究などについて引き続き協力を推進し、共同調査を継続する
    3. (3)東シナ海、黄海におけるアジ・サバ類の適切な資源管理の観点から、虎網漁業の現状や管理方策について意見交換や協議を行う
    4. (4)ウナギの資源管理の重要性にかんがみ、産卵に向かう親ウナギおよびシラスウナギ資源を保護するために連携・協力を深める。

(水産庁国際課)