2020年2月6日
マルハニチログループの大洋エーアンドエフ?(TAFCO=本社・東京、若狹信行社長)が、長崎市の?渡辺造船所で建造中だった遠洋底はえ縄漁船「第八新生丸」(360トン型)が4日に竣工した。南極海周辺の深海に生息する高級魚メロを漁獲する唯一の日本漁船で、34年ぶりの代船となる。耐氷能力で新たに国際基準を取得したことで、南極点に近いロス海操業へ日本漁船として初めて挑戦する。
◇ ◇ ◇
ほぼ一年を氷に閉ざされるロス海は、氷の溶けるわずかな期間を各国の船が待ち、操業にしのぎを削るほどメロ資源が豊かな海域でも知られる。日本も漁獲割当を有していたが、新船が国際基準の耐氷構造のアイスクラスを満たしたことで、ついに漁場が開拓される。[....]