秋漁主要5種「記録的不漁」サンマ・イカ・秋サケ激減

2019年11月26日

今年の秋漁は、資源が悪化しているサンマとスルメイカが過去最低を更新する大不漁に陥り、秋サケも予想に反し記録的不漁となった。マサバも来遊が遅れ、もどかしい状況。戻りガツオは漁が続いたものの、量販店・スーパーの扱いが依然厳しい。秋の食卓を彩るには寂しすぎる漁模様となった。

◆秋サケ/記録的不漁に魚価安が拍車。

 北海道の秋サケ漁獲量は1978年(4万4019トン)以来41年ぶりの5万トン割れが確定的となった。11月10日現在の沿岸漁獲尾数は前年比27%減の1477万尾。主群となる4年魚と5年魚が予測の半分程度しか回帰しないという異常事態。

◆サンマ/大不漁記録更新は確実。

 漁の本格化が例年に比べ2か月近く遅くなったサンマは、2年前に40年ぶりに更新した大不漁の記録更新が確実な情勢となっている。5万トンはおろか4万トンも危うい。[....]