秋漁 厳しい秋サケ、スルメ

2021年8月18日

2021年秋漁見通し

 秋に盛漁期を迎える主要6魚種の来遊見通しが出揃い、今年は明暗が分かれた。マイワシは小型偏重、マサバは来遊遅れが気掛かりな材料だが、資源量そのものは潤沢な予想。2020年が記録的薄漁だったカツオやサンマは、前年からは回復する見込み。特にカツオは過去10年平均並みまで巻き返しが期待できる。一方で、秋サケ、スルメイカでは、かつてない厳しい見通しが示された。

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 秋サケは依然として回復の兆しがみえず、過去最低水準の水揚げが続く見通しだ。道総研さけます・内水面水産試験場が発表した来遊予測尾数は昨年(1833万尾)を8%下回る1677万尾。平成以降、最も少なかった17年(1737万尾)をさらに下回る、かつてない厳しい予測値となっている。[....]