秋サケ厳しく1677万尾、日本海以外前年下回る

2021年6月29日

道総研さけます・内水面水産試験場は28日、2021年の北海道の秋サケ来遊予測値について、前年比8・5%減の1677万2000尾と発表した。1700万尾台だった17年、19年を下回る極めて厳しい予測となっており、全道5海区14地区のうち前年を上回るのは日本海の2地区のみ。秋サケ資源は10年ほど前から成熟年齢の若齢化が進んでおり、今年も5年魚が少なく、4年魚主体の来遊となる見通しだ。

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 秋サケ来遊予測は、今年度の秋サケの親魚確保および適正利用を図るための実施方針を決めた、28日の北海道連合海区漁業調整委員会(書面開催)で発表された。

 昨年の秋サケ来遊数は平成以降で3番目に少ない1833万尾に終わった。近年は来遊数が予測を大きく下回る年が続いていたが、昨年の予測では従来通りのシブリング法を基本にしつつ、可能な限り最近のデータを使うとともに、過去3年間の予測値からの外れ度合い[....]