福島県漁連会長/処理水放出「心から残念」

2021年4月15日

野崎会長(後列中央)は、放出方針への反対を改めて梶山大臣(前列中央)に伝達した

 国が東京電力福島第一原発の敷地内のタンクに貯蔵された多核種除去設備(アルプス)処理水の海洋放出を関係閣僚会議で正式に決定した13日午後、JF福島漁連(野崎哲会長)幹部は県水産会館を訪れた梶山弘志経済産業大臣から直接、報告を受けた。野崎会長は沿岸漁業が本格操業へ動き出した中での驚愕の決定に「心から残念に思う」と遺憾の意を伝え、改めて放出方針に反対を表明。会見で「土着して漁業を続けることが精いっぱいの抵抗運動だと信じる」などと語った。

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 午後3時30分に現地入りした梶山大臣との対面の場には、野崎会長、吉田喜副会長(JF中之作漁協組合長)、立谷寛治副会長(JF相馬双葉漁協組合長)、江川章JFいわき市漁協組合長、鈴木哲二専務、渡辺浩明常務の6人が出席した。[....]