福島、出荷制限魚種再びゼロ

2021年12月3日

 国の原子力災害対策本部は1日、福島県沖で漁獲されたクロソイの出荷制限を解除した。福島県沖で海産魚の出荷制限対象魚種がゼロとなるのは今年4月以来、8か月ぶり。県内の漁業関係者らは所定の手続きを踏み、本格操業に向けた移行期間にある沿岸漁業の漁獲対象魚種に再度追加する。

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 2013年8月時点で最大43魚種あった海産物の出荷制限対象魚種は、20年2月のコモンカスベ(カスべ、エイの仲間)の解除で、東日本大震災後初めてゼロとなった。ただ、今年2月に当時行っていた試験操業で国の基準を上回る1検体が見つかり、JF福島漁連が自主的に出荷停止を決定。その後、クロソイに対して県がモニタリングを強化する中で、国の基準値を超える検体が4月1日にさらに1個体見つかり、国による出荷制限指示が発令されていた。[....]