福井の「美浜寒ブリ」ブランド化、11月にも商標登録

2017年6月8日

美浜港に水揚げされる寒ブリ

 福井県美浜町は冬場の特産魚・寒ブリのブランド化に乗り出す。拡販と知名度アップを図るとともに漁業者の収益安定化を目指す。美浜町にとって初の水産物ブランド化の取り組みとして、漁期が始まる11月ごろまでに特許庁に商標の登録申請を行う。

 美浜町ではJF美浜町漁協が定置網による寒ブリ漁を行っており、11月から翌年3月までが漁期。2016年漁期はブリ系水揚げが437トンあった。鮮度を保つための処理方法(神経〆)を採用して品質維持に努めている。東京の美浜町公認の「熟成漁場福井県美浜町」でも好評。ブランド化により、大消費地向けなど販路拡大につながると期待されている。

 商標登録申請にあたっては商標名称や魚体の大きさ、品質など基準を詰めていくが、大きさは16キロとするなどの案も出されている。町は昨年4月1日に「みはまブランド開拓課」を設置、同課の渡辺強課長補佐は「生産者の期待も大きいので、できる限り早く商標登録申請を行いたい」と語る。ブリでは富山県の氷見市が12年に「ひみ寒ぶり」の地域団体商標を登録している。[....]