神戸長崎県人会/古野清賢氏が名誉会長、来年70周年

2017年7月5日

70周年成功に意欲を語る古野名誉会長(左)と大塚会長

 今年、開港150年を迎えた港町・神戸と水産県の長崎。ともに古くから漁業・港湾の拠点、また大陸への玄関口として栄え、歴史ある街並みが、訪れる人々を魅了してきた。この懸け橋となってきた、兵庫在住の長崎県出身者で組織する「神戸長崎県人会」は来年70周年を迎える。

 設立は1948年。現在の会員は120人を数える。その活動を長年にわたり牽(けん)引してきたのが、古野電気の古野清賢名誉相談役(91)だ。長崎県南島原市出身。兄の故・古野清孝氏とともに世界で初めて魚群探知機の実用化に成功し、古野電気を設立。その後、西宮市に本社を構え、同社を舶用機器の世界トップメーカーに築き上げた。神戸長崎県人会には1978年に入会。2008年から会長を務めてきたが、6月18日の総会で名神戸長崎県人会誉会長に就任した。

 後任の大塚辰美会長(80歳)は佐世保市出身で神戸市役所職員として明石海峡大橋建設促進、ポートピア博覧会などに携わり、退職後は兵庫県立淡路夢舞台国際会議場の初代館長を務めてきた。

 豊富な経験と幅広い人脈をもつ2人が、来年の創立70周年に向け、二人三脚で取り組んでいく。[....]