石川「輝」1位タイ500万円

2021年11月9日

手にした一尾500万円の「輝」に目を細める島田料理長?

 冬の風物詩のズワイガニ漁が6日、富山県以西の日本海で解禁となり、6?7日にかけて各地で今シーズンの初セリが行われた。県産ズワイガニブランド「加能ガニ」の最高級ブランド「輝(かがやき)」を今年創設した石川県では、初日に唯一出た「輝」が全国1位タイの一尾500万円でセリ落とされて注目を集めた。ただ、主要県ではオスガニが軒並み漁獲減のスタートとなるなど、今後にやや不安を残す出足となった。

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 従来のズワイガニの産地市場での最高価格は、2019年の解禁直後の初セリで鳥取の最高級ブランド「五輝星(いつきぼし)」に付いた500万円だった。初の「輝」に認定されたのは、石川・珠洲市蛸島漁港所属の第8丸一丸が漁獲した1・88キロ、甲羅幅15・6センチの活ガニだった。県内で2つの旅館を経営する「百楽荘」の依頼を受けた?ジェファ(金沢市)と、昨年に当時の最高値を更新する40万円で落札した?表商店(かほく市)との競り合いとなり、ジェファが制した。大勢の報道陣が見守る中、立ち会った金沢湯涌温泉「百楽荘」島田大輔料理長の手に渡った。[....]