直近8万トン確保、マイワシ対馬暖流系シナリオ/資源管理検討会

2020年10月2日

 マイワシ対馬暖流系群の新たな資源管理方針を話し合う第2回検討会(ステークホルダー会合)が9月30日に閉会した。資源水準の値は限界管理基準値案(親魚量46・5万トン)を下回っているため、直近で8万トン程度確保する漁獲圧で獲り方を調整しつつ、2024年以降は安全係数βを乗じて適切に引き下げ、10年後に目標管理基準値を50%以上の確率で上回る水産庁案が妥当だと、出席者は支持した。

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 19年に親魚量19・4万トンと推定された同系群は、改正漁業法に基づく資源再生計画で、31年に親魚量を最大持続生産量(MSY)を達成する目標管理基準案の109・3万トンにする。実現に向けた漁獲シナリオを水産研究・教育機構は、直近で漁獲を強く抑え早期に回復させるベースケースで提案。その場合に21年の漁獲予想量は4・6万トンで、20年の漁獲可能量(TAC)10・8万トンから激減する。[....]