生鮮アジ類、魚価安から反転攻勢なるか

2020年6月5日

 魚価低迷が続いていた、東京・豊洲市場のマアジをはじめとする生鮮アジ類の価格が正常化し始めた。東京都中央卸売市場日報を集計すると、5月の卸売数量は1108トン(前年同月比17%減)と少なかったが、中型サイズの中値は前年比で16%前後の安値と伸び悩んだ。しかし、6月に入り2日までの卸売数量は127・4トン(22%減)と引き続き前年割れだが、平均価格は20%程度の高値まで反発。5月末に緊急事態宣言が解除されて以降飲食店が動き出しており、需要が伸びていることがうかがえる。6月はさらなる需要の回復が焦点になりそうだ。

          ◇          ◇          ◇

 春になると盛んになる生鮮アジ類の卸売数量は今年3月以降、前年を下回り続けており、4月は45%減の数量まで落ち込んだ。5月の数量は相変わらず前年を割っているが、下げ幅の縮小に成功。しかし、ずっと相場は低迷したままだった。[....]