環境省/藻場面積1643平方キロメートル

2021年9月13日

衛星画像の解析により作成した藻場分布図

 環境省は2018年度から3か年で藻場の分布調査を行い、結果を8月31日に公表した。全国規模で分布情報を更新したのは約20年ぶり。洋上風力発電所の設置に伴う環境影響評価や、沿岸海域の保全施策の基礎資料として需要が高まったためで、高解像度の衛星画像を用いた全国統一の手法が初採用された。

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 調査により作成した分布図から集計した結果、一部の閉鎖性海域などを除いた全国の藻場面積は1643・4平方キロメートルだった。藻場のタイプ別にみると、波の弱い内湾などの砂泥底で種子により繁殖するアマモ(アマモ場)は329・9平方キロメートル、岩礁域に分布しアマモ同様に種子で繁殖するスガモ(スガモ場)は87・8平方キロメートル、それ以外の海藻で大型褐藻のホンダワラ類やアラメ、カジメ、コンブ類などを主体とする海藻藻場は[....]