現場の「未来」先取る/宮原・水産機構理事長

2020年5月15日

 水産研究・教育機構は、全国にある所属9研究所を「水産資源研究所」と「水産技術研究所」の2研究所に整理し、開発調査センターと水産大学校と合わせた4部門にスリム化する。そのプランは6月にも実施予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、遅れる可能性も出ている。改正漁業法のもと、資源調査の充実と水産業の成長産業化に寄与できる研究機関への“進化”を目的としながら、再編の遅れとともに課題が山積する機構の現状と今後について、テレビ電話を通じて宮原正典理事長に聞いた。

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■6月のプラン実践、コロナ禍で遅れも。

 ◇機構の再編にコロナの影響は。

 ◆宮原/本来は組織再編の具体策を煮詰めていく段階のはずだが、新型コロナウイルス感染症の影響で作業は遅れ、新たに建設中の資源研究棟の完成も遅れている。[....]