熊本県がアサリ条例

2022年4月14日

 熊本県はアサリの産地偽装一掃へ向けて、15日から1か月間「熊本県産あさりを守り育てる条例(仮称)」のパブリックコメントを募集し7月1日には一部施行、9月には全面施行を目指す。産地偽装の背景にはアサリ資源の枯渇があるとして、条例では調査・取り締まりを厳格化するとともに、漁協による資源回復への取り組みを後押しする。

          ◇          ◇          ◇

 条例で掲げた柱の一つでは、適正な流通・販売のため熊本県産アサリ販売協力店を認証し、販売したアサリに関する入出荷および販売の記録といった根拠書類の3年間の保存を義務付け、違反が認められた場合には勧告と、事業者名の公表に踏み切る。

 輸入アサリを熊本で養殖して販売する業者にも同様に、通関や搬出入の明細書や漁場利用状況などの根拠書類の3年間の保存を義務付け、違反した場合には勧告、公表する。

 県では輸入アサリを出荷調整目的で海に保存する「蓄養」の禁止はしないが、[....]