漁網をジャケットへ、再資源化に支援者続出

2022年6月16日

廃漁網を原料にしたジャケットを着る加藤代表

 amu(アム)(株)(宮城・気仙沼市、加藤広大代表)は、廃棄される使用済みナイロン漁網を資源ととらえ、新しい価値を付加するアップリサイクル製品を開発している。宮城県北部鰹鮪漁業組合(北かつ、勝倉宏明組合長)も協力を約束し、廃ナイロンテグスなどを提供。応援者を募るクラウドファンディング(CF)は第一目標の金額100万円、支援者数100人を13日間で達成するなど、廃漁網の循環利用が注目されている。

 「気仙沼から世界へ、廃漁網を未来の資源に」をテーマにしたCFは、5月11日にスタートした。成果物のリターン(見返り)を設けなかったため、加藤代表は「100人もの資金提供者を集める自信はなかった」と話す。だが、フタを開けてみれば約2週間で目標を達成した。「もっとやれる」という周囲の後押しもあり、今月6日から金額500万円、支援者数600人のネクストゴールを再開させた。[....]