漁獲減響くも食品は価格改定順調、水産4社中間決算

2019年11月7日

クリックで画像を大きく表示します

会見で決算を発表する極洋の井上社長(左)とニチレイの大櫛社長

 大手水産会社の中間決算(第2・四半期決算)が出揃った。水産事業は漁獲減や市況低迷などが響き、全体的には苦戦気味。最も売り上げが上がる第3・四半期が正念場となりそうだ。一方、食品事業は価格改定の市場での受け入れなどもあり、順調に推移したようだ。

 □マルハニチロ/水産事業は漁業でメロの漁獲減やカツオの魚価安などの影響を受けたほか、天候不順などによる鮮魚の取扱高減で荷受も厳しかった。海外事業でニュージーランド(NZ)の漁獲は好調だったが、北米はマダラの減枠やサケ・マスの販売数量減、相場の下落が影響する結果となった。

 一方、食品事業は家庭用冷食が主力の弁当カテゴリーの販売が減少したものの、家庭用加工食品で缶詰やフィッシュソーセージなどの価格改定が市場に受け入れられ増益となった。[....]