漁獲情報「電子タグ」、実用レベルに

2020年3月31日

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水揚げの作業の間に複数のマグロ情報を一瞬ですべて読み取れる

 魚の漁獲情報などを記録できる「電子タグ」が実用レベルに達した。国際的ルールのもとでタグ管理が義務付けられている冷凍ミナミマグロを使った水揚げ実験で、漁獲情報の100%読み取りに成功した。資源管理や不正・違法漁獲などの防止へのニーズが高まる中で有効な手段の一つになりそうだ。

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 電子タグを開発した企業は、船用品卸の田中船用品?(本社・東京都江東区、田中伸一社長)と、タグ製造やソフト開発を行う?富藤製作所(東京都荒川区、藤岡健彦社長)の2社。水産庁の事業を活用し責任あるまぐろ漁業推進機構(OPRT)とともに2013年から開発に着手し、6年となる昨年末、一度に複数のミナミマグロを水揚げする場面ですべての魚の情報を一瞬で100%読み取ることに成功[....]