漁獲履歴に付加価値/Ocean To Table Council

2022年2月7日

履歴情報で差別化したスズキ

 サステイナブルな漁業の実現を目指す協議会「Ocean To Table Council」は3日、漁獲から流通までの情報を二次元コードに付けた魚を提供する実証実験「江戸前フィッシュパスポートフェア」の検証結果をオンラインで報告した。実際の鮮魚専門店の来店客の評価に加え、それ以外の一般消費者向けアンケートの分析結果を発表。店頭での直接の評価は上々で、アンケートから履歴情報がおよそ30円分の付加価値となり、購買意欲を増加させる可能性が示唆された。

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 同フェアは適切な資源管理を価値化し、非価格競争による消費拡大を目指すもので、水産庁の2021年度バリューチェーン改善促進事業として昨秋に1か月間弱行われた。店頭の特定の魚には、二次元コードを記載したタグを添付。漁船から市場、仲卸、店舗などの流通履歴に加え、漁獲された時間・場所、誰が漁獲したのかなどの情報に手軽にアクセスできるようにして[....]