漁業協調型の洋上風力発電へ

2022年1月25日

 TLP方式の概略図

 三井海洋開発(株)(幹事会社)と東洋建設(株)、古河電気工業(株)、(株)JERAの4社が共同で取り組む「洋上風力発電の低コスト化プロジェクト」が19日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業に採択された。提案した緊張係留(TLP)方式の洋上風力発電施設は、海底の占有面積が大幅に削減できる特徴から、漁業や船舶運航など既存産業との協調が有望視される。

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 TLP方式は、海上の浮体構造物を半潜水させて強制的に浮力がかかる設計で、海底のアンカーから伸びた係留索が、常にピンと張られた状態を保つ。[....]