漁村でワーケーション

2022年7月28日

 新型コロナウイルスの第7波が猛威を振るう中、さまざまな業界で働き方改革が進められていることを背景に、密になりにくい漁村を舞台にした「ワーケーション」への機運が高まってきた。心の豊かさといった数字に表れない指標だけでなく、実際に業績アップにつながった事例も出始めている。漁業者らとの交流により一次産業に対する理解醸成にも貢献しており、誘致を強化する地方公共団体も増えている。

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 ワーケーションは「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語。通信環境などの条件はありつつも働き場所を問わないリモートワークが当たり前になり、一時的や永続的に地方へ移住することも難しくなくなってきた。いまだに「遊びの一環」と認識されることも少なくないが、徐々に浸透している。[....]