漁場の“安全”見守りへ、生体情報発信システム開発/アマテルズ

2021年3月12日

小型で軽量、電池交換不要のエコセンサー「tukumo」

 ?AmaterZ(アマテルズ、本社=東京・港区、矢島正一代表)は、携帯電話の圏外からでも生体反応(バイタル)を監視できる、沿岸漁業向け見守りシステムの開発を進めている。遠隔でデータを取得する同社の環境センシングシステムの応用で、作業員の海中転落には信号を発信するなど、不測の事態にも対応する。現在、より漁業現場にカスタマイズするため、協力する漁協や漁業会社を募集している。

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 沿岸漁業向け見守りシステムは、水温や振動など計測器が取得したデータを長距離無線で伝送する同社の「tukumo」を応用した。「tukumo」は低消費電力設計なうえ、太陽光や振動などを活用する自己発電のため、電池や給電なしで利用できる特徴をもつ。

 メンテナンス不要のシンプルなシステムは、低コストで耐久性にも優れる。すでに魚類養殖の現場にも導入され、イケスごとの水情報を安価に集約できることから、コスト削減と作業の効率化の両立を実現している。[....]