渋谷で漁業就業フェア、過去最多の130社・360人

2017年7月12日

動画や資料を自作し漁業を紹介するブースも多い

 漁師を募る漁協や漁業会社などと漁業未経験の新人が、直接会って面談をする「漁業就業支援フェア2017」(全国漁業就業者確保育成センター主催)が9日、東京・ベルサール渋谷ファーストで開かれた。初の日曜日開催で開催時間も1時間延長した。出展者数は過去最高の約130へと急増した。

 これまでのフェアは市場の休日に合わせ、漁業者の体が空きやすい土曜日に行ってきた。今回初めて日曜日に開催した理由を、全国センターの小坂智規会長は「土曜日の仕事も多い土木や建設業の人にも来てもらいたかった」と説明する。実際に出展者を募集したところ、応募が殺到した。これまでの東京開催に比べ広い会場を貸し切り、ブース数も前回から30以上増やした88ブースを用意したが「申し込みが遅れた会社はお断りした」(事務局)。来場者は約360人まずまずの入りだった。

 出展者は地域も漁業種も多様。往訪先を決めて来る人も少なくない。神奈川県の会社員は奥さんと子供2人を同伴。「40歳で最後のチャンスだと思っている。家族にも移住先の情報を聞いてほしかった」と話し、労働環境や生活事情などを聞きつつ、自らをアピールしていた。

 仙台では15日にイベントホール松栄で、大阪は22日に大阪マーチャンダイズマートで開催予定。[....]