液体凍結機「凍眠」、決め手は凍結スピード

2022年6月22日

パックした食品を液体に漬けるだけ

 「凍眠」シリーズが優れているのは、液体凍結機だからだ。液体凍結とは、パックした食品をマイナス30度Cのアルコール溶液に浸して凍らせる手法でテクニカンが開発、特許を取得。空冷式で実現し得なかった冷凍技術により「作りたて」の味、獲りたての鮮度に限りなく近い高品質保管をすることができる。

 従来の空冷式と液体凍結の違いは何か。従来の空冷式凍結は緩慢凍結で、冷気を食品に当てて凍らすので凍結に時間がかかってしまう。その緩慢さが食品に大きなダメージを与え、「冷凍品はおいしくない」というイメージが生まれた要因である。一方、液体凍結は「冷たい液体」で凍らせることで非常に急速に凍らせるため、食品へのダメージが少ない。[....]