2021年3月30日
2019年の世界の漁業生産量(漁獲・養殖)は約2億1370万トンでほぼ前年並みとなった。国連食糧農業機関(FAO)が日本時間の27日に発表した。天然漁獲が前年並みもしくは減少となる一方、アジア、中南米で養殖は伸長し、世界の養殖生産量は海面だけで4%増となった。
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FAOが発表した統計によると、19年の天然魚漁獲と養殖を合わせた世界の水産物全生産量は17年に2億トンの大台を上回ったあと、18、19年とほぼ横ばいとなった。天然の漁獲生産が減少を続ける中で養殖が毎年伸長。ここ数年3%台の伸びが続いており、19年の養殖も、汽水域を含めれば3・7%増、海面だけで4%の増加となった。
天然漁獲は、国別でインドネシア、インド、ベトナムが2?3%増加したものの、前年を下回った国が多く減少傾向が続く形となった。[....]