海底耕耘が奏功、珪藻プランクトンで貝毒抑制/JF大阪漁連

2021年7月9日

府漁連独自開発の海底耕耘機

 2006年から毎年のように、まひ性貝毒プランクトンが警報値を超えて発生してきた大阪湾。今春はJF大阪漁連(岡修会長)による海底耕耘が奏功したとみられ、規制超えの貝の毒化がなく、マガキ、トリ貝、アカ貝などが通常通り出荷された。新型コロナウイルス禍で相場は低迷するが、4月単月だけでも1億円超の被害回避ができた(府漁連推定)。関係者はベストタイミングでの海底耕耘に注目している。

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 府漁連は貝毒を抑えようと19年から海底耕耘を実施。初年度はすでに貝毒プランクトンが増殖する最中だったことから取り組みは間に合わず、2日後、規制値を上回った。翌20年は1月に2回、2月10日前後にも複数回実施。それでも一時的に警報値を上回った。[....]