海岸保全に気候変動予測を加味/国交省

2020年6月25日

 国土交通省が事務局を務める「気候変動を踏まえた海岸保全のあり方検討会」の第7回会合が23日、同省内で開かれ、提言案をおおむね了承した。気候変動(温暖化)による水位の上昇や波浪の高さなど将来予測を考慮に加えたことが大きな柱。今後は堤防や水門・陸閘といった海岸保全施設の設計などの考え方が大きく変わることになり、漁港施設への導入に向けた検討も始まる。

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 これまでの海岸保全施設整備は、過去の災害を基準に考えられてきた。しかし、地球温暖化の影響とみられる台風や大型低気圧の強大化が進むなど、従来基準では対応しきれないケースも増えている。こうした背景から気候変動を考慮に入れた保全のあり方の検討を開始。このほど一定の方向性が示された。[....]