海ゴミ対策「瀬戸内オーシャンズX」設立

2020年12月28日

調印所を掲げる笹川会長(中央)とモニター参加した4県の知事

 日本財団と瀬戸内4県(広島、岡山、愛媛、香川)は25日、包括的な海ゴミ対策に向けた横断組織「瀬戸内オーシャンズX」を設立することで合意した。海ゴミの横断的協定は国内初。理論的にゴミがゼロとなる流入量70%減、回収量を10%以上増を目標に掲げるとともに、閉鎖性海域における循環型社会を見据えた「瀬戸内モデル」として世界に発信していく。同日から事業を開始し、期間は5年、予算規模は約15億円を見込んでいる。事務局は香川県に設置した。

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 今後の活動では、調査研究として陸・海・空それぞれから発生源をとらえ、データに基づく対策を立案。スーパーコンピューターや水中ドローンといった先進技術を活用するとともに、漁業関係者とも連携して底びき網による回収を行う。これらにより海底ゴミの広域マッピングを作成し、徹底的な「海ゴミの見える化」を図る。まずは調査との前提はつくが発生抑制などに向け[....]