洋上風力と漁場整備、連携の可能性を模索

2021年11月2日

大半の委員がオンライン参加となった分科会

 水産政策審議会漁港漁場整備分科会が10月29日、農林水産省内で開かれ、次期漁港漁場整備長期計画策定に向けた第2回の検討が行われた。今回は重点課題の確認が主なテーマとなったが、前回指摘された洋上風力発電と漁港漁場整備の連携は「引き続き検討」として可能性を模索することになった。民間事業である洋上風力発電と公的な漁場整備の組み合わせには難しさも伴うが、漁業との共生という観点から必要性が指摘されている。

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 洋上風力発電の設置については、前回の分科会で坂本雅信委員(JF千葉漁連会長)が「漁場整備とセットで考えていく必要がある」と言及。今回の分科会でも重ねて漁場整備との連携を訴えた。これに対し、今回の分科会で水産庁の対応を説明。「漁業者にもプラスとなるようにする」として、今後の扱いは決まっていないものの、引き続き検討を重ねていくことになった。[....]