水産高卒者21年度進路、漁業就業者数が減少

2022年6月6日

水産系高校卒業生の就職先

 全国水産高等学校長協会がまとめた2021年度の水産・海洋系高校卒業生の進路によると、漁業関係の就業者数は202人で前年から41人減少し、直近5年間で最少となった。「求人数の増減の範囲内」とも解釈できるが、水産系高校の生徒数は5年前の17年度から18%も減少している。商船と卒業生の奪い合いは必至で、在校生に就職先の情報を正しく伝える漁業ガイダンスの再開・拡充が求められる。

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 就業者数の内訳は本科卒業生で、漁船漁業が97人(前年度比15人減)、養殖など漁船漁業以外の漁業関係が73人(23人減)、家業の自営漁業が32人(3人減)の計202人で、いずれも前年を下回った。専攻科修了者も計25人(3人減)にとどまっている。[....]