水産物輸出入、金額で著しい落ち込み/貿易統計(6月)

2020年7月31日

 財務省が30日に発表した6月の貿易統計によると、水産物(非食用水産物を含む)の輸入数量が3か月ぶりにプラスに転じる一方、輸出数量は再び大きく減少した。輸出・入とも金額の落ち込みが著しく、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴う需要の低下が大きく響いている。

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 6月の輸入実績は19万7904トン、1215億3800万円で、前年の同じ月に比べて数量が3・4%増加したのに対し、金額は10・8%の減少となった。

 数量は5月に16・5%減とコロナ後最大の落ち込みをみせたが、6月は冷凍サケ・マスや底魚類、イカなどが増加したほか、5月に急減したエビ類も持ち直すなどし、3か月ぶりに好転した。半面、金額は単価の落ち込みが続いており、昨年8月に前年割れに転じて以降、11か月連続のマイナスに陥っている。[....]