水産物貿易21年、輸出・入とも金額急増

2022年1月31日

 財務省が28日に発表した2021年12月の貿易統計によると、昨年1年間の水産物(非食用を含む)の輸入実績は220万トンを下回って近年最低を更新したのに対し、輸入額はほぼ1兆6000億円に戻した。一方、輸出は数量、金額とも前年を上回り、年間で3000億円を回復。輸入・輸出とも金額の伸びが著しく、新型コロナウイルス禍でサプライチェーンが混乱する中、欧米主体の需給改善に伴う国際価格の上昇が随所に影響したとみられる。

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 輸入は219万5708トン、1兆5991億円で、前年に比べて数量は0・6%の微減となったのに対し、金額は9・2%の急増となった。魚粉・ミールを除いた輸入量は204万トンで前年と同数となり、金額は1兆5748億円だった。[....]